幌加温泉 


ホロカ温泉は、東大雪山のふところ、山峡にある鄙びた2軒の旅館。
冬は十勝の農家の人びとが疲れを癒すため,自炊湯治場としてこもり
夏はニペソス山の登山基地として山男から愛されていた。
趣のある木造の『ホロカ温泉旅館』に宿泊した。
 


ホロカ温泉旅館
昭和50年頃 『ホロカ温泉旅館』 木造の洋館風の建物

斜め向かいには、もう一軒の宿 『高谷旅館』 (現在の鹿の谷)がある。



 昭和50年頃、然別湖の山田温泉ユースホステルに泊まった。宿泊者は皆一人旅で、夕食後に管理人が
 『幌加温泉』のことをあまりに楽しそうに話すので、予定もない気ままな一人旅だったこともあり、
 翌日『幌加温泉』へ行ってみることにした。

 糠平湖まで長い林道を歩くことを覚悟して歩き始めたところ、営林署の人が車で糠平まで乗せてくれた。
 十勝三股行きの汽車の時間がたっぷりあったので、湖を眺めていると、偶然幼馴染の友人とばったりあった。
 友人の車で未舗装の長い林道を温泉まで送ってもらい、一緒に温泉に入り思い出話などで盛り上がった。
 旭川方面へ向かうという友人とはここで別れた。

 当時『ホロカ温泉旅館』の宿主は東さんという方で夫婦で宿を切り盛りしていた。
 数年前まではユースホステルも兼用していたが、大変なのでユースはやめたそうだ。

 泊り客は帯広から来た女性一人と、ニペソス山を下山してきた登山者の男性4人だった。
 登山者との部屋は襖だけで、夕食後に酒を飲みながらの楽しそうな話声がずっと聞こえていた。
 翌朝は、朝日が湯船の底まで入り込み、窓からは軍艦山が見え、川底から乳白色の霧がたちこめ、
 濃厚な空気がこの建物を覆い尽くしていた。

 朝食後、登山者が宿主の奥さんにコメがあまっているので、と遠慮がちに渡していたが、
 山宿ではコメは有難いと嬉しそうに受け取っていたのが印象深かった。。

 帰りは宿主の車で、無人の幌加駅まで送ってくれた。(当時、十勝三股駅から帯広まで国鉄が走っていた)



 ホロカ温泉旅館 温泉分析表  ホロカ温泉旅館 湯船
建物が美しく描かれている「幌加温泉」 温泉分析表  朝日が浴場いっぱいに差し込む、幌加温泉の湯船 




初めての宿泊からすぐにまた幌加温泉に友人と訪れた

ホロカ温泉 湯治棟
建物は「幌加温泉」湯治棟

 ホロカ温泉 朝の湯船
朝日が明るく、気持ちのいい「幌加温泉」の湯を楽しんだ 



その後、何度か宿泊し、別棟にある湯治棟の内風呂や川沿いの露天風呂にも入った。
現在も建物は変わっていないが、休業中とのこと。(2012年現在)


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