賢治の花壇  涙ぐむ眼 “Tearful eye”
   
宮澤賢治が残していた花壇のメモ書きの中で
不思議な印象を持った“Tearful eye”
設計図に忠実な花壇を造って、涙ぐんだ眼を体感してみたい

設計図

“Tearful eye” 設計図 “Tearful eye”について


  ◆目の形をした花壇

  ◆瞳の真ん中が (瞳孔)  パンジー(ダーク)
   その周りが (虹彩)    ブラキカム(インディゴ)
   白目が  (強膜)      ブラキカム(ホワイト)
   眼尻と目頭に    ウオーターベースのNymphus
   まつ毛は       記載なし

  ◆涙のしずくを睡蓮(ヒツジ草)の白い花にみたて、
   この花が開くと涙ぐんだ眼のように見えるという
   楽しい仕掛けのある花壇。


  ◆ヒツジ草は羊の刻(午後2時頃)に花が開くことから
   この名がつけられた。

この設計図は 『MEMO FLORA 』と記された賢治のノートに書かれてあったもの。






“Tearful eye”(涙ぐむ眼)花壇

2003年
2004年
2005年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年


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“Tearful eye” 花壇
2003年8月6日の花壇



花壇概要

 花壇の大きさ
 水鉢から水鉢の長さ   265cm
 瞳の幅           250cm
 水鉢の径          40cm
 使用したレンガ      46個
 使用した花苗数 
 ブラキカム 白       8株
 ブラキカム 藤色     14株
 パンジー  黒      6株
 ヒツジ草          2株
 コキア (ホウキ草)    11株 
     




使用花苗




ブラキカム 白

ブラキカム 白
これは多年草と表示があった
 
ブラキカム   
       キク科  brachycome属  
       原産地 主にオーストラリアで約70種類ほどあり、
            他にニュージーランド産がある
       日本へは明治末期に渡来した。 1年草と宿根草がある

        現在ブラキカムは園芸種が数多くあり、「ヒメコスモス」 「ブラキカム」
         という名で販売されており、正確な種類が分からないこともある。
         今回使用したものも、1年草ということで白と藤色では
         葉に少し違いがあるが、ブラキカムと言う名で売られていたもの。

         日当たりが良く排水が良好な所でよく育ち、
         花が一段落したら切り戻しをおこなう。


   ◆1年草(半耐寒性) 学名 Brachycome iberidifolia
                英名 swan river daisy

         花は青が基本色で他に 紫 白 桃など
          中心部は黄色で、高さは30センチ程
          成長は早く、曇り空では花びらが丸く外にそりかえる
          葉は羽状で細い

   多年草   学名 Brachycome multifida
            英名 cut-leaf-daisy

         花は青 藤色 白 桃など豊富
          中心部は黄色で、高さは20センチ前後
          性質は横に広がり、より繊細な感じ
          葉は羽状複葉で細い
   

ブラキカム パープル

ブラキカム 藤色
苗で購入
どう探してもインディゴは
見つからなかった

パンジー ブラック


パンジー ブラック
苗で購入


パンジー  
       学名 Viola×wittrockiana hort
       スミレ科  スミレ属   
       別名 サンシキスミレ  耐寒性の1年草
       原産地 ヨーロッパ、西アジア
       日本へは江戸末期に渡来した。

        日当たりと水はけの良い所を好み、
         暑さに弱く、春の花として植えられる。


         18世紀頃より園芸品種として野生のビオラを品種改良し、
         1920年代には、斑点やブロッチを持つものや大輪花の
         パンジーも完成されていた。
         賢治が花壇を設計した頃には、新しい品種のパンジーが多数
         あったと思われる。
         
         現在はカラフルなものやソフトなものが主流で、指定の
         ダークなパンジーのイメージにぴったりとくるものはなかった。
         少し暗すぎるが、最近流行の黒色を選んだ。
        


ホウキ草


コキア (ホウキ草)
種から育てた苗

コキア   
      学名 Kochia scoparia (=Bassia scoparia)
       アカザ科  ホウキギ属
       別名 ホウキギ ホウキグサ ニワクサ
       非耐寒性1年草
       原産地 南欧 アジア
       日本へは平安時代薬として(延喜式・927年に記載あり) 
       中国から渡来し江戸時代には広く栽培され利用されていた。

        夏は緑色の葉が秋に真赤に紅葉する。
         秋田県の特産品「とんぶり」は実を加工したもの
         葉が枯れた晩秋に、枝を束ねてほうきに利用されてきた

         草丈30〜100cmで成長と共に枝分かれしてこんもりと丸くなる
         日当たりと乾燥を好み、こぼれ種から雑草化するほど丈夫。

         まつ毛の部分は、指定がないので育てたことのない
         ホウキ草にしてみた。
         大きくなったら、刈り込んで図面に近い形にしたい。
 



ヒツジ草

ヒツジ草
通販で苗購入
ヒツジ草  
      学名 Nymphaea tetragona
       スイレン科  スイレン属
       名 睡蓮 子午蓮
       花期 6月から8月 
       花は明るくなると咲き、薄暗くなると閉じる
       日本で唯一自生している睡蓮

        学名のNymphaeaはギリシア神話にでてくる
         水の精Nymphea(ニンフ)にちなんでいる。

        葉や花の大きさが生育環境(鉢の大きさ)に合わせ変わる。

         北海道にも自生している(エゾノヒツジクサ)にもかかわらず、
         地元で手に入らず通信販売で購入した。




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2003年の花壇

花壇完成

“Tearful eye” レンガで形つくり “Tearful eye” 完成
レンガで形つくり
植え込み 完成 (2003.5.16)


苗を実際に植え付けると土の部分ばかり目立ち、寂しげな花壇の完成となった。
早く成長して美しい眼になってほしい。




1ヶ月後の花壇

涙ぐむ目 2003.6.16
芝生を張り替えて (2003.6.16)
ホウキ草の成長が著しい
まだ眼には見えない?



7月の花壇



涙ぐむ眼 2003.7.14 ヒツジ草
ヒツジ草 水鉢
まつ毛のホウキ草が茂り、ブラキカムは相変わらず
ちょっと寂しい。 右の水鉢にヒツジ草が咲いた。
(2003.7.14)
ヒツジ草の花は
1時間程かけて蕾が開き
また1時間かけて閉じる。



                      日当たりが良い右側の鉢に、最初のヒツジ草が咲いた。
                      その日の天候のよって、11時位から蕾が咲きはじめ、4時頃除々に閉じる。
                      4,5日咲くと花は終わり、蕾のまま少し沈んだ状態になっている。

                      固く小さな蕾が沢山出ているので、天気が続きもっと涙ぐんで欲しい。



8月の花壇



涙ぐむ眼 2003.8.22
涙の雫 ヒツジ草の花が次々と咲き続けている。
(2003.8.22)
ブラキカム 左 花壇のブラキカム


右 種から育てた1年草の
   ブラキカム
    (swan river daisy black eyes)

ブラキカム 1年草
二階からの花壇
二階の窓から見た花壇



                  恐ろしい程成長し続けるホウキ草がインパクトあるまつ毛になり、
                  繊細なブラキカム、清楚なヒツジ草を守っているようにも見える8月の花壇。
                  瞳の真ん中のパンジーは徒長ぎみで元気がない。

                  賢治の設計図では、まつ毛の本数は14本で最初同じ数を植えたが、込み合ってきたので
                  ホウキ草は3本間引いて11本にした。

                  水鉢にウオーターレタスを入れ、左には孵化したメダカの稚魚が7匹、
                  右にはオタマジャクシ1匹の住居にもなっている。




9月の花壇



涙ぐむ眼 2003.9.21
ホウキ草が赤く色づいた。
(2003.9.21)
青紫色 パンジー
ホウキ草
青紫色のパンジーを4株購入
種もつきはじめたホウキ草



                  台風によって倒れたホウキ草は、少し元気がない。
                  後ろの花壇に植えていたベルガモットの花を全て刈り取ったため、風通しが良すぎて
                  根元から倒れたり、枝折れしてしまった。



10月の花壇



涙ぐむ眼 2003.10.20 ブラキカム ホワイト
ブラキカム パープル
ホウキ草がすっかり枯れ、ヒツジ草は固く閉じた蕾のまま。
今日から花壇は冬支度に入る。
(2003.10.20)
ブラキカムは寒さと共に
色が冴える。



                  青紫色のパンジーは何だかヤンキーな瞳になって、この花壇には似合わなかった。
                  賢治に見られたら、批判の詩を書かれてしまいそう。

                  今年の花壇はこれでお終い。
                  ヒツジ草は家の中で春を待ち、マイペースでまだ咲きつづけるブラキカムは
                  落ち葉の下で冬を過ごす。
                  ホウキ草は、になって活躍してもらうことにした。




11月の花壇


涙ぐむ眼 2003.11.23  ヒツジ草 休眠
バケツの中で春を待つヒツジ草
ブラキカム
うっすらと雪化粧された。
(2003.11.23)
霜で白く縁取られたブラキカム



                   麦の茎と落ち葉でマルチングされた花壇は、雪が積もるのを待っている。
                   今年の冬は何処も雪が来るのが遅い。

                   霜柱がブラキカムの根を持ち上げ、このまま雪のない寒い日が続くと
                   枯れ死してしまうのではと心配だ。

                   ヒツジ草はバケツの水の中で休眠してもらうことにした。
                   10度位に保たれた物置の窓辺で春を待つ。



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2004年の花壇


1年草で大きめな花をつける ブラキカム “イベリディフォリア”の苗を使ってみた
高さもあり、まとまりがあって大型花壇に使用すると映えると思う。




 今回使ったブラキカム

    ブラキカム・イベリディフォリア
      ‘ブラボー バイオレットウィズブラックセンター’

    ブラキカム・イベリディフォリア
      ‘ブラボー ホワイトウィズブラックセンター’





涙ぐむ眼 2004.6.21
2階から見た花壇   (2004.6・21)    
涙ぐむ眼花壇
種から育てたコキアは小さくて見えない。    (2004.6.21) 


ブラキカム  イベリディフォリア ブラキカム ブルースター
 1株だけ元気に育った
  brachycome ibreridifolia
  swan river daisy black eyes
 サットンの種で最近出た品種
  swan river daisy blue star
種から育てたブラキカム(2004.9.5)



コキアの種を蒔いた時期が遅く、とても短いまつ毛になってしまった。
ブラキカムは、ヒツジ草の咲く前にピークが過ぎ切り戻したが
再生しないで枯れてしまった。




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2005年の花壇


Indigoに近い品種のブラキカムの苗が手に入った
“ディープブルー” と名づけられている。
コキアの苗も購入した。
賢治の思い描いた眼にすこしでも近づければうれしい。




 今回使ったブラキカム

       ブラキカム・イベリディフォリア
           “ブラボーディープブルー ウィズ ブラックセンター”
       ブラキカム・イベリディフォリア
           “ブラボーホワイト ウィズ ブラックセンター”





涙ぐむ眼花壇 2005.6.25
 ブラキカム ディープブルー ホワイト
  購入した苗コキア、ブラキカムを植え付けた
 
         (2005.6.25)
 
 ブラキカム ブラボーディープブルーウィズブラックセンター

 ブラキカム ブラボーホワイトウィズブラックセンター
涙ぐむ眼花壇 2005.6.30
 まつ毛のコキアはまだ短い             (2005.6.30)





涙ぐむ眼花壇 2005.7.9 涙ぐむ眼 2005.7.29
コキアは少しまつ毛らしくなり、
ブラキカム パンジーは徒長ぎみになってきた
(2005.7.9)
宿根ブラキカム『ムーンライト』に植え替え。
パンジーの切り戻しをする。  
(2005.7.29)



コキアは可愛らしく丸く育った。
ブラキカム“イベリディフォリア” のタイプはヒツジ草の開花時期に合わせて
咲かせ続けるのは困難だ。

ブラキカムを多年草タイプに植え替えたが、花が咲くころヒツジ草の時期は終わっていた



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2007年の花壇


今年はまつ毛をコニファーに替え、レンガも平になるように埋めた。
ブラキカムの苗を入手するまでの間、パンジーを植えてみた。



コニファー ブルーアロー まつ毛になる植物


 コニファー
   和名   コロラドビャクシン 
   品種名  ブルーアロー(ホソイトスギ)
   
      学名 Juniperus scopulorum‘Blue Arrow’
      ヒノキ科 ビャクシン属コロラドビャクシン


     賢治の設計図では円錐形になっているが、
     根が大きくなるものはスペース的に無理なので
     ブルーアローの樹形では細すぎるが、
     寒さに比較的強くコンパクトで育てやすいものを選んだ。



涙ぐむ眼花壇 2007.5.27
春一番 パンジーを植えた花壇       (2007.5.27)

ブラック 青紫 ブルー 白のパンジー
とっても簡単に眼ができた。
でもこの眼はヒツジ草が咲くころ、花の時期が終わってしまい
枯れかけくたびれた目になってしまう。
 



ブラキカム 白 ブラキカム 藤色 ブラキカム 紫
ブラキカム 白 1年草
 ブラキカム 藤色 1年草
ブラキカム 紫 1年草
                                          (2007.6.5)
   パンジーが終わった後、ブラキカムの苗を植え付けた ( 詳しい品種名は不明 )




涙ぐむ眼 2007.8.7 羊草 花
種から育てていた黒のパンジーを植えた 
今年も花をつけたヒツジ草
(2007.8.7)



涙ぐむ眼花壇 2007.9.8 涙ぐむ眼花壇 ブラキカム
ヒツジ草はまだ咲き続けている
瞳の部分、黒色のパンジーが咲いてきた
(2007.9.8)  
今年のブラキカムは花つきがよかった
(2007.9.2)


コニファーのまつ毛は、コンパクトな花壇にはあっているが、
賢治が考えた花壇はもう少し大きなものであると思われるので、
来年は円錐形になるものを植えてみたい。
レンガも斜めに埋めた方が立体的に見え、賢治好み。

一番の課題、Indigoのブラキカムはまだ見つけることが出来ない
パンジー・ブラキカム・ヒツジ草 これを同時に開花させることは
温室と、緑の手が必要だ。


ヒツジ草は鉢ごと庭の土中に埋めて、冬越しさせてみることにした。



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2008年の花壇


レンガの縁取りを、斜めの三角形になるように元に戻した。
ヒツジ草の花付が悪く、ドライアイになってしまったようだ。



『Tearful eye』 2008年
2種類の紫ブラキカムで7月の花壇は豪華な瞳に





涙ぐむ眼花壇 2008.5.3 パンジー
去年の夏に植えたパンジーが咲いた。
瞳のレンガは、三角になるように斜めに埋めた。
パンジー
(2008.5.3)



今年使用したブラキカム
ブラキカム白 ブラキカム 紫 ブラキカム 『ブルースター』 ブラキカム 『ムーンライト』
ブラキカム・白
ブラキカム・紫
ブラキカム・ブルースター
ブラキカム・ムーンライト





『Tearful eye』花壇 『Tearful eye』 花壇満開
白ブラキカム、
紫系ブラキカム2種類植える
(2008.6.4)
ブラキカム、パンジーも満開。
ヒツジクサも一輪やっと蕾を開いてくれた。
(2008.7.10)




『Tearful eye』 泣き崩れた瞳 ヒツジクサ 蕾
雨の日、倒れたブラキカムで、
泣き崩れたような瞳になってしまった花壇
終日、ヒツジクサは蕾のまま
(2008.7.11)





カンパニュラ・フォーゲットミー


7月20日、徒長したブラキカムを切り戻したが、再生することなく枯れ死した。

  白ブラキカムを 『ムーンライト』、
  紫ブラキカムの代わりにカンパニュラ 『フォーゲットミー』を植える

       (2008.8.19)




秋の 『Tearful eye』
秋の花壇 
(2008.10.10)


花壇の前で陽の光を遮っていたプンゲンストウヒを切り倒す。
来年、太陽の光を浴びて一夏中、ぱっちりとした瞳を、ヒツジクサの花でうるませてくれることを楽しみに。



『Tearful eye』 冬囲い 吹雪の『Tearful eye』
冬囲いされたまつ毛
花壇も落ち葉でしっかりとマルチング
(2008.11.5)
吹雪の後の花壇
(2008.12.26)



7月の花壇はブラキカムが咲き揃い美しい瞳になった。
ヒツジクサが咲くのを待ってブラキカムの切り戻しを遅らせると、
株が弱って枯れ死してしまう。

今年は特に庭に埋めて冬越しさせたヒツジクサの芽出しが遅く、花付きも少なかった。

秋に紫ブラキカムの代わりに植えたカンパニュラは、花の時期が終わりかけた苗を
使ったので葉っぱの緑だけが目立つ瞳になってしまった。

『銀河鉄道の夜』に登場する「カンパネルラ」、
この花を名前に付けるくらい好きだった宮沢賢治にも、気に入ってもらえるかと
『札幌興農園』から購入し、両手一杯に電車とバスを乗り継いで持ち帰ってきたのに。

ブラキカムの苗を育てる温室と、ヒツジクサをの冬眠用の池があったら、
賢治が作りたかった “Tearful eye”を完成させることができるだろうか。



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2009年の花壇


今年のブラキカムは控えめで、いつも霞がかかったように
ぼんやりとした瞳は周りのハーブに溶けこみ
ヒツジクサが咲かなければ見失ってしまいそう


今年は目覚めの4月から眠りに就く11月までの花壇
Tearful eyeをたどってみたい



“Tearful eye”花壇 2009年
睡蓮も咲きだし、ハーブとすっかり馴染んだ7月の花壇



4月
“Tearful eye”花壇 2009年 春 “Tearful eye”花壇 20094月 雪
冬囲いもすっきりと片づいた
まつ毛のコニファー側から見た Tearful eye
(2009.4.24) 

雪が降り積もり白一色に
(2009.4.26)



5月
“Tearful eye”花壇 2009年5月28日
 購入したブラキカム、パンジーを植え、ヒツジクサも睡蓮鉢の水の中へ  
 (2009.5.28)



今年の花壇 Tearful eye” に植えた苗
ブラキカム ムーンライト ホワイト ブラキカム イベリディフォリア パープル パンジー 紫 ビオラ パープル
ブラキカム ムーンライト
ホワイト
(Brachyscome multifida)
ブラキカム マウブディライト
パープル 
(Brachyscome
angustfolia)
パンジー 
越冬苗
ビオラ ブラックジャック
 越冬苗



6月
“Tearful eye”花壇 2009年7月4日
 種から育てた小さな蕾のパンジーを植えた
瞳が寂しく見えて、赤玉土を敷いてみたら
ペールオレンジの瞳になった
(2009.7.4)



7月
“Tearful eye”花壇 2009年7月21日 “Tearful eye” 雨の花壇
 パンジーが咲き、ブラキカムも満開に
静かな雨降りの花壇   
(2009.7.21)
雨に花開いた一輪のヒツジグサ



8月
“Tearful eye”花壇 2009年8月17日
 ヒツジグサ 2つの睡蓮鉢で一個ずつ花が咲いた
瞳のパンジーが暑さでダウン 
(2009.8.17)
ブラキカム イベリディフォリア パープル
ヒツジグサ 花



9月
“Tearful eye”花壇 2009年9月13日
 センニンソウとアナベルに覆い隠されそうになっているTearful eye
(2009.9.13)



10月
“Tearful eye”花壇 2009年10月24日 ブラキカム ホワイト
ブラキカム パープル
 ブラキカムは元気いっぱいで、花色も濃くなった。 ヒツジクサは力尽きて休眠  
(2009.10.24)



11月
“Tearful eye”花壇 2009年11月10日 “Tearful eye”花壇 2009年11月21日
 枝折れ防止に緑のネットで冬囲い
お洒落なまつ毛になる  
 (2009.11.10)
 湿った雪が積り、冬が始まる  
(2009.11.21)



2009年のTearful eyeは華やかさは無かったが、
清楚な小花のブラキカムが良く咲きそろい、
ヒツジクサも優しい白い花を咲かせ
“涙ぐむ眼”を見せてくれた。


夏の日差しの中で、キリリとしたパンジーの瞳、
満開に咲いてくれる時があるのだろうか




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2010年の花壇


白のブラキカムの代わりにデージーを植えてみた
今年の夏は湿度が高く強い日差しで、“Tearful eye”は夏バテ
花壇は、9月に入ると可哀そうな眼になってしまった

ポツポツ咲く羊草をゆっくり観察してみた



“Tearful eye”花壇 2010年6月5日
今年の花壇 “Tearful eye” 完成    
(2010.6.5)


今年は白眼の部分の、白色のブラキカムを入手できなかったので、
白いブラキカムの代わりに使ってみたかったデージーを植えてみた。



今年花壇に使った花

“Tearful eye”花壇 イングリッシュデージー
ブラキカム 紫
パンジー プラムパープル
イングリッシュデージー
白ブラキカムが入手できなかった
種を蒔いて育てていたもの
藤色のブラキカム
購入品
ミニパンジー
昨年の秋に植え越冬した
F1ナチュレ プラムパープル
“Tearful eye”花壇のデージー
ブラキカム苗
ブラキカム 白
パンジー
ポツポツ咲くデージー
気温が上がり元気がない
(2010.6.30)
6月に種を蒔いたブラキカム苗
(2010.7)
やっと一輪花を咲かせた
ブラキカムとパンジー


夏の終わりころに使おうと6月の初めに種を蒔いたのは、ブラキカム3種とパンジー
白色ブラキカム ホワイトスレンダー   (brachycome iberidifolia)
藤色ブラキカム パープルスレンダー (brachycome iberidifolia)
紫色ブラキカム ブラッキーブルー    (brachycome iberidifolia)
                        パンジー ワイルドソヤーズ ブラック  (Viola tricolor)



“Tearful eye”花壇 2010年7月19日 “Tearful eye”花壇 2010年8月14日
 パンジーとブラキカムを植え替え
(2010.7.19)
連日の暑さで元気がない “Tearful eye”
(2010.8.14)

今年育てた苗を花壇に植えたが、湿度の高い暑さと雨でほとんど立ち枯れてしまった


ヒツジグサの観察

ヒツジグサ 芽出し
ヒツジグサとメダカ
ヒツジグサと蜂
冬眠から目覚め、
葉が少し出てきた
(2010.6.5)
メダカが孵化して右側に親メダカ左に
線のような小さな小メダカが見える
(2010.7.5)
小さなヒツジグサの花には、
小柄な蜂が
(2010.7.19)
ヒツジグサ 咲き始め
ヒツジグサ 雨の日
睡蓮鉢で水を飲むヤマガラ
花開くのは今日が初めての
ヒツジグサ
(2010.7.23)
 雨の日のヒツジグサ
(2010.8.1)
花も終わった睡蓮鉢で
ヤマガラが水を飲んで一休み
(2010.10.2)





Daisy使用について
                              「MEMO FLORA」ノート  【新】校本 宮沢賢治全集 第十三巻(下) ノート・メモ 本文編
                                                                                                   筑摩書房より
“Tearful eye”



宮沢賢治の「MEMO FLORA」ノートに書かれてあった“Tearful eye”の図には、白目の部分に
〈Daisy〉と書かれてあったのを線で消して、ブラキカム(ホワイト)に訂正してあった。


                                                                        『Brachycorn』『Brachycome』賢治の書き間違い


白目の部分にいつか、デージーを使ってみたいと思い種から育てていた。
暑い夏に花は休むがまた涼しくなると花をつけ出し、
手入れをしないと庭中デージーに占領されてしまうくらい丈夫でよく増える。




                                                   『Myosotis』とは、ワスレナグサのこと


虹彩の部分は〈Myosotis〉と書かれ同じように線で消され、
さらに brachycorn etc.と書き etcも線で消している



宮沢賢治はこの花壇に使う花について、春や涼しい時期に開花するデージーや、ワスレナグサも候補に入れたが、
主役ともいえるウオーターベースに咲く水生植物が夏に開花するため、ブラキカムに決めたのだと考えられる。

ブラキカムも瞳孔のパンジーも夏の暑さは苦手の花のように思うが、実際に宮沢賢治がこの“Tearful eye”を
造っていたら他の花に替えたのだろうか、それとも深い園芸の知識と緑の手で、設計図通りの花壇を
完成させることが出来たのだろうか

改めて “Tearful eye”の設計図を眺めていると、まつ毛の植物、
ウオーターベースのNymphusは (睡蓮の学名Nymphaeaの書き間違いか?) 何を使おうとしていたのだろうか。
当時(昭和初頃)の種苗カタログを眺めながら今日も考える、宮沢賢治がイメージした花壇はどんなものなのか。


15年程前にミニ“Tearful eye”花壇を作った時に、
青いワスレナグサ 白のデージー パンジー等庭に咲いていた花を集めて
楽しんだことがある。
今思えば、宮沢賢治が最初に考えた花を自然に選んでいたことになり、
また来年もこの花壇を作り続ける勇気が少しだけわいてきたような気がする。




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2011年の花壇


白のブラキカムが入手できず、高温多湿の気候で、
今年もくたびれた眼となってしまった。

秋に花壇の花を全てパンジーとビオラに植えかえた


“Tearful eye”花壇 2011年6月19日
緑に囲まれた今年の“Tearful eye” 花壇
(2011.6.19) 



“Tearful eye”花壇 2011年5月1日
“Tearful eye”花壇 2011年6月6日
春一番 やっと雪が解け目覚める前の花壇
(2011.5.1)
ブラキカム パープル
ブラキカムパープル ミニ
ブラキカムパープル
購入品 種類不明
ブラキカムパープル
葉も花も小型のタイプ
購入品 種類不明
花壇完成 ブラキカム少量のみしか入手できず寂し
げな眼
(2011.6.6)


“Tearful eye”花壇 2011年7月5日 ヒツジグサ 2011年7月30日
連日の暑さでデージーはぐったり、ブラキカムも盛りを過ぎグダグダして
焦点の定まらない眼になっている。
(2011.7.5)
ヒツジグサが一輪咲いて横からそっと
眺めると涼しげに見える。
(2011.7.30)



“Tearful eye”花壇 2011年8月23日
ドックローズに這わせた斑入りのセンニンソウが、
まん丸のアナベルと一緒になって成長し続けて、“Tearful eye”の花壇を
覆い隠してしまいそうな勢い。   瞳に水色のパンジーを植える

ヒツジグサは左右の水鉢に一輪づつ咲いている

(2011.8.23)



“Tearful eye”花壇 2011年9月16日
葉ばかりの緑の眼 “Green eye” になってしまった花壇、
涙ぐむ眼 “Tearful eye”の花をパンジーに植え替えをした。

(2011.9.16)

中心は紫色、2種類の淡いブルー系のパンジーを周りに、両端は白のビオラを植える。
小さな藤色の花が咲くブラキカムだけまだ元気だったので、植えたままにしておく。



ブラキカム苗 ヒツジグサ 蕾
ブラキカムの苗
(2011.11.1)
ヒツジグサ蕾
(2011.9.16)

朝と夕方、ヒツジグサの蕾を眺めるのが好きだ。
“Tearful eye”の花壇はしっとりとして、遠くからそっと眺めると、
本当に潤んでいるような瞳に見える。


年々ブラキカムが入手困難になってきている。人気がないのだろうか
種の種類も少なく白いブラキカムはどこの園芸店でも扱いがない。

個人で輸入し販売しているところでやっと見つけた。価格は一袋100円。
この種はオーストラリア産で、高さは30センチ位になるタイプ
現地では水辺で咲く事から、川岸のデージーと呼ばれているそうだ。
春に蒔いた苗は、今年の暑さと湿度で立ち枯れてしまった。

Brachycome White (スワンリバーデージー)の種
今年蒔いてみたブラキカム白の種
(Swan River Daisy)





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2012年の花壇


猛暑だった今年の夏、視点を変えて新しいことにチャレンジ
園芸種のブラキカム、プロに育ててもらったブラキカム
赤い花の咲くスイレン



 参考図書 【新】校本 宮沢賢治全集 筑摩書房
         原 子朗著 『新・宮沢賢治語彙辞典』
         伊藤光弥著 『イーハトーヴの植物学』
         鈴木清著 『草花露地園芸』
         野間守人著 『花壇設計及花卉栽培』
         大正から昭和にかけての『種苗カタログ』
                              など

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