チェプケリ(鮭皮の靴)

鮭の皮で、靴をつくった
背ビレが滑り止めとなる機能的な冬靴は、エコロジカル度 100%
赤茶の婚姻色が渋いアクセントになっている


チェプケリ(鮭皮の靴)
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        2005年11月         『千歳サケのふるさと館』の体験教室に参加させていただき
                                 念願だった鮭皮の靴を作ることができた。
    

 1日目 冷凍保存されていた鮭の皮剥ぎ。

      皮に切り込みを入れ、ベリべりと剥いでゆく。
      皮にはぬめりがあるので、はめている軍手が滑り、かなりの力仕事。
      剥いだ皮は、へらで残った身をきれいにこそげ落とす。

      鮭の加工所で働いているような気分。
      これで1日目の作業は終わり。 剥いだ皮に名札をつける。

      次回2週間後の教室日までに、職員の方が板に張り付けて乾燥させておいてくれる。

 



                 靴にする鮭は産卵のため川に遡上してきて、皮が厚く鱗も丈夫になり
                  体に婚姻色(赤、黄 緑 黒色などで、ブナの木肌に似た模様が表れる)が
                  見られるものを使用する。



乾燥したサケ皮 チェプケリの底
乾燥したサケ皮
靴の底



 2日目 サケ皮を2枚使って、子供用の小さな靴一足作らせていただくことになる。
             
      型紙は一枚。
      ばりばりに乾いた鮭皮に、背ビレがつま先の底側になるように型をとりハサミで切る。

      この形がどうして靴になるのか想像がつかない。

      教えていただきながら針と糸でかかと、甲の部分と中表にして縫いすすめていく。
      思っていたより簡単に縫い進めることができる。

      最後に水に湿らせて柔らかくしてから表に返す。
      靴紐を通し、形を整えながら、靴の中に木くずを詰めて完成。




              靴底の背びれは雪道での滑り止めの役目だが、向きによって上り用と下り用があるそうだ。
                今回作ったのは、上り用。

                背びれの先が中を向くように裁断して作ると、下り用になる。

                また鱗も滑り止めの効果がある。

              靴は、お湯で温めて柔らかくしてから履き、保温のため中には乾燥した草や木の皮(繊維が短いニレなど)を入れた。

              ひと冬使用できるくらい丈夫ということだが、素材が鮭ということで、
                動物に盗られてしまう事もたびたびあったそうだ。






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